コラム
COLUMN
親知らず
公開日:2023.01.10
親知らずは、抜歯した方がいい場合と今すぐに抜歯しなくても良い場合があります。
つまり、親知らずの生え方や、周りの歯への影響によって抜歯の有無が決まるということです。
もし、抜歯が必要になった親知らずは、そのまま放置することは望ましくありません。
歯並びへの影響や虫歯や歯周病の進行など、健康な歯にまでさまざまな影響を与えてしまうからです。
このような場合、周りの健康な歯を守るためには抜歯が必要となります。
しかし、親知らずの抜歯を必要とする患者さんの多くは、抜歯の痛みや腫れに不安を感じることでしょう。
また、親知らずが生えている部分は、神経がとても複雑に交差しているため、抜歯時に神経に触れてしまうリスクもあります。
そのため当院では、抜歯前に親知らずの生え方や位置、血管や神経の走行などをしっかりと確認できる歯科用CTを使用しています。
ここでは、親知らずの抜歯について、メリットやデメリット、歯科用CTを用いた抜歯について詳しく解説していきます。
目次
親知らずはお口の中で最も奥に生えており、歯磨きが難しい場所にあります。
そのため虫歯や歯周病になりやすく、痛みや腫れが出ることが多いのが特徴的です。
たとえば痛みや腫れがなく、正常な生え方をしている親知らずの場合は、無理に抜歯する必要はありません。
しかし、痛みや腫れ、出血などの症状が出ている場合や、横向きに生えた親知らずによって歯並びに悪い影響を与えている場合は、抜歯した方が良いと言えます。
そして大切なのは、抜歯した方が良い親知らずは放置しないことです。
そのまま放置すると、虫歯や歯周病の進行や痛みや腫れの悪化など、周りの健康な歯に悪い影響を与えてしまうかもしれません。
親知らずが気になる方は、歯科医院で抜歯が必要な親知らずなのか判断するために、一度診察を受けましょう。
周りの健康な歯に悪い影響を与えてしまう親知らずは、抜歯するメリットがいくつかあります。まずはそれらのメリットを知り、納得した上で抜歯を受けると良いでしょう。
親知らずは、お口の中で最も奥に位置しているため、隅々まで磨くことは難しい場所にあります。
さらに横向きに生えている親知らずが多く、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスを使っても上手に歯垢を除去するのは大変です。
毎日の歯みがきが大変になると、丁寧なブラッシングが面倒に思うかもしれません。
そのような親知らずを抜歯すると、歯みがきしやすくなり磨き残しも少なくなります。セルフケアしやすいお口の中になり、毎日丁寧なブラッシングができるでしょう。
横向きや斜めに生えている親知らずの場合は、歯ブラシでしっかりと歯垢を取り除くことは大変です。そのため、歯ブラシが届かない歯周ポケットや歯間は、虫歯や歯周病になりやすくなります。
そのまま放置すると、歯の根っこや隣の健康な歯にまで細菌が侵食してしまい、虫歯や歯周病の進行につながってしまうのです。
歯ブラシの難しい親知らずを抜歯すると、虫歯や歯周病のリスクを減らすことが可能になります。
親知らずは歯みがきがしにくい場所にあるため、自分では丁寧にブラッシングをしていても、磨き残しがあるかもしれません。
この磨き残しはプラークという細菌を作り、口臭の原因となります。
さらに、歯周病や虫歯によっても口臭が強くなり、生活に支障が出る可能性も。
親知らずを抜歯すると隅々までブラッシングできるようになり、磨き残しを減らすことにつながります。そして、プラークの発生を抑えられるため、口臭を改善できるメリットがあります。
親知らずの抜歯はセルフケアがしやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の予防ができることがメリットです。
しかし、親知らずの抜歯によって起こるデメリットもいくつかあります。抜歯を受ける前に、デメリットについても理解しておきましょう。
親知らずの抜歯では麻酔を使用するため、抜歯後の痛みは抑えられます。
ただ、麻酔の効き目が切れてくると徐々に痛みを感じることが多くなります。
その場合は痛み止めを飲み、できるかぎり安静に過ごしましょう。
また、親知らずを抜歯した後の空間に痛みを感じることもあります。
痛みがある間は、抜歯後の部位を舌や手で触らないことが大切です。
横向きに生えている親知らずや骨の深い場所に埋まっている場合は、真っ直ぐに生えている親知らずよりも腫れが出やすくなります。最初は大きく腫れてしまうので、食事や飲水、会話をすることが大変な状態が続きます。
このような痛みや腫れは3日ほど続き、その後も何週間は気になる状態が続くと予想されます。ただし、患者さんの状態によって経過は異なるため、ご自分の状態について医師からしっかりと説明を受けることが大切です。
親知らずの抜歯後は、2〜3日程度は痛みや腫れが続きます。
個人差はありますが、痛みが少なく腫れも気にならない場合は、仕事や学校に行っても問題はありません。
痛みや腫れが強く出てしまい、仕事や学校の授業に支障が出る場合は、無理せずに自宅で安静にすることが大切です。
痛み止めや抗生剤を飲みながら、安静に過ごすことで、治りも早くなります。
また、大学病院で施術を受ける場合は時間がかかるため、1日以上休まないといけない場合あるでしょう。
仕事や学校に行ける場合でも、抜歯後の過ごし方として注意して欲しいことがあります。
・痛みや腫れが落ち着くまでは、抜歯した方の反対側の歯で噛む
・アルコールや辛いものは避ける
・硬いもの、熱い食べ物は避ける
・歯みがきでは、優しくブラッシング
・激しいスポーツや熱いお風呂は控える
このように、ご自分の痛みや腫れの状態を見ながら、仕事や学校に行くかどうかを決めましょう。また、抜歯後の状態が落ち着くまでは、できるかぎり患部を刺激せずに安静に過ごすことが大切です。
親知らずの抜歯は、どの歯科医院でも受けられる治療ですが、親知らずの生え方によって抜歯の難易度が高いケースもあります。
たとえば、親知らずが横向きや斜め方向に生えている場合は、歯を分割して削ることが多くなります。
さらに、親知らずが深い位置や神経に近い場合は、事前の検査で親知らずと血管、神経の位置を精密に把握することが重要です。
このように、治療の難易度が高く、出血や神経を傷つけるリスクがある場合では、歯科用CTを用いた抜歯がおすすめです。
その理由について、詳しく解説します。
歯科用CTは、一般的なCTでは確認できなかった細かな部分まで、三次元の画像でしっかりと確認できることが特徴的です。
完全に歯茎に埋まっている埋伏歯の抜歯では、歯科用CTを用いることで余分に切開したり骨を削ったりせずに抜歯ができます。
よって、痛みや腫れはできるかぎり抑えられ、患者さんの心身の負担も軽減された治療が可能になります。
親知らずの中でも、真横を向いて完全に埋まっているケースの場合、より深い位置に歯があるため難易度が高くなります。
他にも、歯の根元が湾曲しているケースや虫歯や歯周病が進行しているケース、下顎の血管や神経に近いケースなど難しい症例があります。
このような難抜歯でも歯科用CTを用いた抜歯を行うことで、患者さんの負担が少ない、適切な抜歯が可能です。
ひかり歯科クリニックは徳島市にある歯科医院です。
地域の皆さまの健口を守り周りの方々を照らし幸せにすることをミッションとしています。
お口のことで気になることがございましたらぜひお気軽にご相談ください。
優しい空間で話しやすい環境を整えております。
親知らずの抜歯は口腔外科出身の院長の得意治療です。
出来るだけ痛くなく、抜いた後に腫れない抜歯をさせていただきます。
歯科用CTで施術を行うため、「大学での抜歯」を勧められた親知らずがある方も、対応しております。
親知らずの抜歯は、セルフケアがしやすく虫歯や歯周病、口臭を予防できるメリットがあります。その一方で、痛みや腫れなどの症状が出てしまう治療です。
そこで、抜歯後の痛みや腫れ、施術中に出血や神経を傷つけるリスクを抑えるために、歯科用CTを使った抜歯をおすすめしております。
歯科用CTを使用した親知らずの抜歯は、親知らずの状態と神経などの位置関係を正確に把握できる機器になります。
そのため、痛みや腫れなどのリスクを最小限に抑えた抜歯が可能です。
抜歯後の痛みや腫れが不安な方、大学での抜歯をすすめられている難しいケースの方でも、まずは当院にご相談ください。
できるかぎり、痛みや腫れの少ない抜歯をさせていただきます。
ひかり歯科クリニックでは、患者様お一人おひとりの時間を大切にするために予約制にてご案内を行なっております。
患者様のお時間を大切にするため完全予約制としております。
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患者様のお時間を大切にするため、事前からのご予約をおすすめいたします。
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